ブラジル:商標の使用による識別性を認める規則を制定
ブラジル特許商標庁は、商標の使用による識別性を認める規則(Ordinance No.15/2025)を制定し、2025年06月10日付の公報にて公布しました。新規則は2025年11月28日に発効します。
これまで識別力のない商標は審査において使用証拠や意見書は考慮されず拒絶されていましたが、新たな規則により以下1~5の過程において商標の使用による識別性について審査を求めることができます。
1.商標出願
2.公告日から60日以内
3.商標の識別力欠如による拒絶に対する審判請求
4.商標の識別力欠如に基づく異議申立に対する応答
5.商標の識別力欠如に基づく取消審判に対する応答
また、継続的且つ相当な商標の使用が3年以上あり、商品・サービスの出所を示す標識として広く消費者に認識されていることを示さなければなりません。現在係属中の商標出願の出願人や係争事件の商標権者にも発効日から12ヶ月のグレースピリオド期間に商標の使用による識別性を主張できる機会が設けられています。
出典: Ungria、DANIEL、TAVARES