中国:化学医薬分野の特許無効審判手続きで「秘密証拠」の非開示を認めず
中国の医薬品分野の特許無効宣告手続において、特許権者が原始実験データを反証として審理部門に提出する際、原始実験データ原本を法廷においてのみ提示し、請求人が現場で確認し質証意見を述べること、審理を非公開とすることを認めるよう審判委員の合議体に要請しました。これに対し、合議体は要請を認めませんでした。
特許権者の要求を認めなかった理由は下記2点です。
1.原始実験データの核心要素を開示しないことは「公開の代償としての保護」の原則に反する。
2.請求人が法廷で複雑な原始実験データを確認するだけでは実質的な審理を完了することは困難。
出典: 上海専利商標事務所